「凛子さん……ゴメンなさい……。さっきも言ったけど、楓は何も悪くないの。悪いのは全て私なの。責めるなら私を責めていいから……。あとね、凛子さんは楓の傍にいてあげてね」
アヤさんが頭を下げてきた。
「私に……アヤさんを責める資格はないですから……」
「えっ?」
「私とご主人様は恋人同士でも何でもなくて、雇い主とメイドの関係……ただ、それだけで……」
「凛子さん……」
「これからは、ご主人様の傍にいるのは私じゃなくてアヤさんだよ?」
「ダメ……私は楓の傍にいる資格はないの。約束したから……だから……」
アヤさんの目から涙が流れていく。



