案内された席は大通りが見渡せる窓際の席だった。
私はロイヤルミルクティーをアヤさんはキャラメルティーを注文した。
窓の外を見ているアヤさんは、最初に見たアヤさんと印象が全く違う。
同じ人なんだろうか……。
そう思うくらい。
最初に見たアヤさんは自分のことを“アヤ”と名前で言い、子供っぽくて男に媚びる小悪魔的な印象があった。
でも今のアヤさんは、大人の魅力があるけど、純粋で清楚なお嬢様って感じがする。
「あの……」
「ん?あ、ゴメンなさい……」
何か考え事をしてたのか、私が声をかけると、我に返ったようにアヤさんは窓の外から私の方に顔を向けた。
と、同時に注文していたロイヤルミルクティーとキャラメルティーが運ばれてきた。



