クリスマスが過ぎ、新しい年が明けて2ヶ月が経った。
まだまだ寒い日が続いている。
早く暖かくなってくれたらいいのに……。
ご主人様との関係は相変わらず何も変わっていない。
ご主人様とメイドの関係のまま……。
「凛子?今日は少し遅くなるから、先にご飯済ませてくれたらいいからな」
朝ご飯を食べた後、キッチンで洗い物をしている私に、ご主人様は腕時計をしながらそう言った。
「はい。あ、晩ご飯は用意すればいいですか?」
「うん、頼むよ」
「わかりました。あっ!これ、食費。ここに置いとくな」
「はい」
ご主人様は、財布からお金を出すと、ダイニングテーブルの上に置いた。
いつもと変わらない朝。
一緒に朝ご飯を食べて、ご主人様を見送って……。
私の1日が始まった。