【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「ゴメン……」



先生は、また謝ると私に頭を下げてきた。



「だーかーらー!もう、いいって!」


「佐々木……」



頭を上げた先生は私を見て私の名前を呟いた。



「もう、いいって……。だからね、先生?もう忘れよ?」


「あ……うん……」



先生は困った顔をして頭をポリポリかいた。


もう、終わったことなんだよ。


でも……。


あの時の先生の切ない声。


あの時の先生の温もり。


あの時の先生の甘い香り。


あの時の先生の甘い吐息。


全てを思い出して、私の胸は“ドキドキ”していた。


そして……。


私は頭の中で必死に、先生とのキスを忘れようと、好きなのは先生じゃないんだと言い聞かせていた……。