【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「キス……したこと……」



先生がそう言った時、あの時のことを思い出して、胸が“ドクン”と大きく鳴った。



「俺、どうかしてた……。佐々木が楓のとこで働いてるってわかった時、楓に嫉妬した俺がいて……胸の中がモヤモヤして……」


「先生……」


「あの後、後悔したんだ……。何で佐々木の気持ちも考えずにあんなことしたんだろうって……」


「もう、いいよ……」


「佐々木……」


「私は……後悔してないよ……。先生とキスしたこと……。ファーストキスだったけど……」


「えっ?」



先生が目を見開いて私を見た。


先生が何で、いきなりキスしてきたのかわからなかった。


ただ、ビックリしただけで……。


主人様に対する罪悪感の中に、先生にキスされて“ドキドキ”していた自分がいたんだ……。