「あの……アヤさんの話を聞いてあげて下さい……」
「凛子?」
「えっ?」
私がそう言うと、目を見開いて私を見るご主人様とアヤさん。
あぁ……何で私は、お人よしなんだろう。
ほっとけばいいのに。
アヤさんがここに来たことが嫌なのに……。
「アヤさん?ご主人様に話を聞いてもらって下さいね」
しかも、そう言ってニッコリ微笑んでる私がいるし。
本当は辛いのに……苦しいのに……。
胸がチクチク痛んでるのに……。
「あ、私がいたら話せませんよねぇ?私、今日は友達のとこに泊まります。だからごゆっくり」
「凛子?友達って……まさか……」
ご主人様が先生の名前を出す前に、私は自分の部屋に入った。
アヤさんの前で先生の名前を出されたくなかったから。
先生のとこには行かない。
私はトートバッグに服や下着を詰めた。



