季節は夏を過ぎ、秋も終わり寒い冬がやってきた。


12月――。


街は赤や緑、金や銀といったクリスマスカラー一色。


流れている音楽もクリスマスソングが多い。


私が、ご主人様のとこで働き始めて9ヶ月が経った。


あれから母親が何か言って来ることはなかった。


アヤさんも姿を見せなくなった。


その理由はわからない。


だから私が先生にキスされたあの日以来、先生のところに行くことはなかった。


とても平和な日々を過ごしていた。


いや……過ごしていたと自分だけが思ってたのかもしれない……。


この時までは――……。