「お待たせしました」
ご主人様がリビングに戻ってきた。
「この封筒の中に500万入ってます」
ご主人様が封筒をポンとテーブルの上に置いた。
それを無言で受け取り中身を確認する母親。
確認した後に、ご主人様を見てニヤリと笑いかける。
「今後一切、彼女や僕の前に現れいと約束して下さい。もし約束を破ったら……アナタを恐喝、脅迫、虐待の罪で訴えます」
母親の顔色が変わっていく。
「もう用は済んだでしょ?お引き取り下さい」
「わ、わかったよ!」
母親は封筒を乱暴に鞄に入れると、ソファーから立ち上がった。
「じゃーね、凛子」
母親はそう言って、ご主人様と共にリビングを出て行った。



