「そんなことどうでもいいだろ?調べる気になればどうにでもなるんだよ」
ここを知った理由が言えないってことは、何か危ない手を使ったんだろうか……。
「そうですか……。では、今日はどのような用件で?」
凄く落ち着いてるご主人様。
どうして、こう冷静でいられるんだろう……。
「凛子は高校を卒業したばかりで、まだ未成年だ。未成年の子供はまだ親の管理下に置かれてる。でもアンタは親の承諾なしに凛子をここに住まわせてる」
母親の勝ち誇った顔を見て気分が悪くなった。
自分の娘を捨てたくせに、今まで連絡もしなかったくせに、今更こんなことを言って来るのはおかしい。
誰かに何か吹き込まれたのか……。
「アナタは自分の娘を捨てた……。なのに今更、保護者面するのはおかしな話ですね」
あくまで冷静なご主人様。
ご主人様の言葉に肩が“ピクン”と動く母親。
さっきまでの勝ち誇った顔から怒りに満ちた顔に変わってきた。



