【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル




それから、しばらくして再びインターフォンが鳴った。


来た……。


胸の鼓動が一気に上がっていく。



「部屋に入っとく?」



私は無言で首をブンブン振った。


これは私の問題で、ご主人様には何も関係ないことで……。


私なんか雇わなければこんなことにはならなかったのに……。


ご主人様はリビングを出て行った。



「さすが医者だね~。いいとこ住んでるね~」



リビングまで聞こえて来る母親の大きな下品な声。


廊下を歩くスリッパの“パタパタ”という音が近付いて来る。


“ガチャ――”


リビングのドアが開く音がして、ご主人様の後ろに立っていたのは、紛れも無く私の母親だった。