次の日の夜――。
ご主人様と一緒に晩ご飯を食べて、食後に昨日買ったを飲みながらリビングでくつろいでいた。
何かここで晩ご飯を食べて、こうしてリビングでくつろぐのって久しぶりのような気がする……。
“ピンポーン”
呼び鈴の音がリビングに響いた。
誰だろう……。
頭に浮かんだのはアヤさんの顔。
私がインターフォンに出ようと、ソファーから立ち上がろうとすると
「俺が出るから」
と、ご主人様がソファーから立ち上がり、インターフォンのあるとこまで行った。
「はい」
ご主人様の問い掛けに聞こえてきた声に、私の体は“ビクン”と反応した。
どうして……ここがわかったの?
体がガタガタ震え出す。
恐れていたことが現実になった瞬間だった。