「あ、あの……私……その……お金の手持ちが……」
5000円しかなくて、ATMに行って下ろせばあるけど……。
「俺からのプレゼント」
「えぇ!それはとんでもないです!」
「いいから、俺が凛子にプレゼントしたいだけだから。だから受け取って?お金はいいから」
「いや、そういうわけには……」
それでも食い下がる私。
私とご主人様はメイドと雇い主の関係で、プレゼントなんてしてもらう道理がない。
「凛子は来月、誕生日だったよね?」
「えっ?あ、はい」
私は4月生まれで、来月の8日には19歳の誕生日を迎える。
でも何で?ご主人様に誕生日を教えたわけじゃないのに……私の誕生日を知ってるの?



