「駐車場が空いてラッキーだったね」
駐車を済ませた、ご主人様は私の方を見てニッコリ微笑んだ。
「そうですね」
私もニッコリ微笑んだ。
「今日、一緒に動物園に行けなかったお詫び」
「えっ?」
「女の子って、こういうとこ好きでしょ?」
「えぇ、まぁ……」
「てか、ホントは俺が来てみたかっただけなんだよね」
ご主人様がクスッと笑った。
「実は私もです……。CM見て1度は行ってみたいなって思ってて……」
「マジ!?同じだぁ!」
子供のようにはしゃぐ、ご主人様を少し可愛いと思ってしまった。
「行こっか?」
「はい」
ご主人様が車のエンジンを切った。
そして私とご主人様は車から降りると、ショッピングモールの中へ入った。



