あっ……。
私の頭の中にあることが思い浮かんだ。
「ご主人様?」
「ん?」
「アヤさんは、一昨年くらいから先生の浮気を疑ってたんですよねぇ?」
「あぁ」
「それは先生が他の女とメールしてたからで……。あの、その先生がメールしてた女って私かもしれない……」
「えっ?」
ご主人様が目を見開き、私を見る。
「どういうこと?」
「さっき、友達のいない私に先生が“何かあったら俺を頼れよ?いつでも連絡してくれていいからな”って、携帯の番号とメアドを教えてくれたって話をしましたよね?」
「あぁ」
「私、先生しか頼る人がいなくて……先生と頻繁にメールしたり電話したりしてたんです……。それでアヤさんが先生が浮気してるって……」



