【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「凛子?」



えっ?


明らかにご主人様の声とは違う声が私を呼んだ。


その声に、私の横を通り過ぎようとしたご主人様も足を止めた。


振り向いた瞬間、先生に腕を掴まれ、そのまま引っ張られた。


何が起こったのかわからない。


気がつくと、ご主人様の目の前で先生に抱きしめられていた。


胸が苦しい。


ご主人様が見てるから?


それとも先生に抱きしめられてるから?



「凛子?」



先生に再び名前を呼ばれた。


名前を呼ばれたことに反応して顔を上げて先生を見た。


優しい笑顔の先生。