「あ、あの……おかしいですか?動物園……」
「そんなことないよ。でも女の子だからショッピングとか遊園地やテーマパークとかって言うかなぁと思ってたから……。何か、動物園って聞いて可愛いなぁって……」
ご主人様がクスッと笑った。
可愛いって、私に対してじゃなくて動物園って言ったことに対することだってわかってるけど、なぜか胸がドキドキしていた。
ご主人様が腕時計を見る。
「今日は、これから動物園に行っても、あまり見れないと思うんだ」
ご主人様にそう言われて、私は車内のデジタル時計を見た。
15:30――。
確かに、ご主人様の言う通りだ。
「だから、今日はこのまま少しドライブして、どっかで晩ご飯を食べて帰ろっか?それで明日、動物園に行こ?」
「はい」
そう返事したけど、ご主人様は動物園に行きたいのかなぁ?
でもワクワクしちゃうな。