【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「…………動物園」



そう呟くように言った。



「ど、動物園!?」


「ダメ、ですか……?」


「…………いや、ダメじゃないけど……ぷっ……」



ご主人様は手を口元に持って行き、笑いを必死に堪えてるみたいだった。


初デートは動物園に行きたい――。


そう、ずっと思い続けてきた。


ご主人様とはデートじゃないかもしれない。


だけど男性と2人きりで、どこかに行くことなんて初めてで……。


どこに行きたいか聞かれて、迷わず動物園と答えたけど……。


ご主人様は肩を笑いを堪えながら肩をプルプル震わせてるし……。


動物園に行きたいって、そんなにおかしなこと?