【先生×生徒シリーズ】運命のトライアングル





「好きじゃないよ……」



ご主人様の答えを聞いて、ホッと安心した自分がいた。



「学生時代は、本気で好きな時もあった。でも今は女友達の1人、大学の後輩って感じかな……」


「そう、なんですか……」


「凛子?」



前を向いていたご主人様が、私の方を向いた。



「アヤのことは気にしなくていいから……」



ご主人様はそう言って、ニコッと微笑んだ。



「だからね……もし、俺のことが嫌じゃなかったら、一緒に遊びに行こう?」


「い、嫌じゃないです……」


「じゃー……もう1回聞いていい?」



私はコクンと頷いた。



「凛子の行きたいとこはどこ?行きたいとこに連れて行ってあげるから教えて?」



ご主人様は子供に言うように優しくそう聞いてきた。