屋上に来るのなんて、私くらいなものだから、尚くんは私が屋上に来ても、振り返ることもしないで、ずっとフェンスに寄りかかって外の方の空をずっと眺めていたんだ。 そして、私が近づいて行くのがわかると、私に背を向けたまま、ミカちゃんどうしたのって聞く。 私は「別に」って言って、尚くんと同じようにフェンスに寄りかかりながら青い、果てしなく続く空に浮かぶ、白い雲を見ていた。 「遠くに行っちゃおうか」尚くんがいう。私も、「行けたらいいのにね」って言う。