木々が生い茂る薄暗い森の中。 彼はわたしの手を引いてどんどん森の奥へと進んでいく。 「……ねぇ」 「ん?どうかした?」 顔だけをこちらに向けるが、歩く速さは変わらない彼。 少年のような可愛らしい笑顔に不覚にも胸が高鳴ってしまう。 「ど、どこに行くの?」 彼から目を反らして平常心を保とうとするけれど、一度高鳴りだした胸は中々元に戻らない。 少し赤くなっていると思われる顔を見られたくなくて目線を足元に移した。 そんなわたしに゙僕の家"と一言答えた彼は、再び前を向いて歩きつづけた。