「翔太じゃん!!久しぶり♪何してんの?」


「うおー、ビビった。いきなり声かけんなよ!!」


肩を捕まれたと同時に、うるさいバカ明るい声が聞こえてきた。

それは小せぇ頃から一緒の兵頭花梨。


「翔太が本屋?エロ本でも買いにきたのか?」


花梨の後ろから、ヒョコッと出てきたのは戸川信人。

俺の大親友で、花梨の彼氏。




「違ぇよ!!仕事の本探してた」


「え!?翔太が仕事の本を!?」


「今日は隕石降ってくるかもな…」


ニヤニヤと楽しそうに俺をバカにするコイツらは、正真正銘のバカップル。


「……そういうお前らは?」


バカには付き合ってらんねぇっつーの。


「今度旅行行こうって話になって、どこがいいか考えようと思って♪」


「ま、俺は花梨と一緒ならどこでもいいんだけどな」