でも、コイツは他に友達は居ないのか..? 「なぁ。」 「はい?」 「お前はその..友達とかいねぇのかよ。」 「優稀君の他に、ですか?」 俺は無意識に俯き加減に頷いた。 「優稀君以外の友達はいません。でも、優稀君がいて下さるから、寂しくありません。」 何の戸惑いもなく笑顔でそいつが言うから、なんだか無性に嬉しくなった。 ..なったんだ...。 なったんだけど...。 なぜか少しだけ、嫌な気持ちもするんだ...。