「まあいいわ。思う存分遊んどいで。ウチここ座っとくわ」 と赤いベンチに座った。 「わかった」 と薫が子供のようにはしゃいで遊んでいる。 取れなかった時、薫が悔しそうな薫をした。 その薫がなんか面白くて、思わず笑ってしまった。 「ははは」 「取れへん~」 と遠くから聞こえてきた。