空がもしも海ならば








「まあいいわ。思う存分遊んどいで。ウチここ座っとくわ」




と赤いベンチに座った。




「わかった」




と薫が子供のようにはしゃいで遊んでいる。

取れなかった時、薫が悔しそうな薫をした。

その薫がなんか面白くて、思わず笑ってしまった。




「ははは」





「取れへん~」




と遠くから聞こえてきた。