Monsoon Town

翌朝。

「じゃ、行ってくる」

「行ってらっしゃい、陣内さん」

ひまわりが見送る中で、陣内は家を出た。

「新婚」

出たきた陣内に、藤堂は言った。

「何とでも言え、俺はひまわりが好きだから」

陣内の後を追うように、藤堂は歩いた。

「本当に、ひまわりを妻にするんだな?」

そう言った藤堂に陣内は振り向くと、
「反対か?」
と、言った。

「まさか」

藤堂は首を横に振った。

「誰が反対しようが、俺はひまわりを妻にする」

そう言った陣内に、藤堂は何も答えなかった。