人を愛せなかった自分を、ひまわりは愛してくれた。

だから、今度は自分が彼女を愛したい。

愛して守ってあげたい。

寒さで震えていたら温めてあげるように、ひまわりのそばにいたい。

それが滑稽なことであっても、自分はひまわりにしてあげたい。

どんな時でも彼女を支えて、守って、愛したい。

例え自分がボロボロになったとしても、彼女だけは守りたい。

「――ひまわりは、俺の大事な人だ。

大事な人だからそばにいて、支えて、守ってあげたい」

陣内は言った。

「――彼女を、愛してあげたいんだ…」

唇をついて、言葉が自然にこぼれ落ちた。