陣内とひまわりが結ばれた社員旅行から1週間が経った。

いつものように夕飯を終えると、残りの時間を2人で過ごしていた。

「日曜日ですか?」

陣内の膝のうえに座っているひまわりが聞き返してきたので、
「何にも用事がないし、2人で出かけないか?」

陣内は言った。

「2人で…って、デートですか?」

デート――世間から見たら、自分たちはそう見えるのかも知れない。

そう思ったら、陣内はクスッと笑った。

「えっ、陣内さん?」

「んー?」

「笑いますか?」

ひまわりは恥ずかしそうに顔を紅くした。

「笑ったらダメか?」

「えーっと…」

「見てるこっちが恥ずかしい」