Monsoon Town

蛍は肩のうえで、光ったり消えたりを繰り返していた。

「その蛍、陣内さんのことが気に入ってたんでしょうね」

「そうかも知れないな」

肩のうえの蛍を見つめながら、陣内は言った。


ホテルに戻った陣内とひまわりを迎えてくれたのは、藤堂だった。

「遅いぞ、陣内!

心配したじゃないか!」

そう言った藤堂に、
「すまない、藤堂」

「ごめんなさい」

陣内とひまわりは一緒に謝った。

「まあ、2人が無事に戻ってきてよかったよ。

後30分で戻ってこなかったら、探しに行こうかと思ってた」

藤堂はふうっと息を吐いた。