時間は7時50分だった。

朝食の時間は、8時である。

「それを早く言え!」

陣内はベッドから飛び起きた。

「言いましたけど…」

「起きた時に言えって言ってるんだ!」


朝食は、バイキング形式である。

バターロールパンをかじりながら、陣内は外の景色に視線を向けた。

青い海に、白い砂浜――どこへ行っても、今のような風景が見られると思った。

「ただいまー」

ひまわりが戻ってきた。

彼女が朝食を持ってきたその量に、陣内はビックリした。