真っ黒な夜空には、キラキラと輝いている満天の星空があった。

「これより、バーベキューパーティーを行います」

陣内の司会で、中庭でのバーベキューパーティーが始まった。

網のうえでは肉と野菜と魚が美味しそうに焼けていた。

タレが入った紙皿とわりばしを片手に、みんなは頬張っている。

「ひまわり、いるか?」

かぼちゃをかじっているひまわりに、藤堂が焼いたばかりの肉を差し出した。

「うん、ください」

ひまわりが紙皿を差し出したので、藤堂はそこに肉を乗せた。

「陣内、飲んでばっかりじゃなくて食べたらどうなんだ?」

「箸がないから食べれないんだが?」

そう言った陣内に、藤堂は苦笑いしながらわりばしを差し出した。