そう言ったひまわりの視線の先を陣内は追った。

その先にあったのは、首に青いチェック柄のリボンが巻かれている金色の毛の大きなくまのぬいぐるみだった。

小さな丸い瞳が何とも愛らしい。

ひまわりはジッと、そのぬいぐるみを見つめていた。

「欲しいのか?」

そう聞いた陣内に、ひまわりは首を縦に振って大きくうなずいた。

「えっ!?」

ひまわりの返事を聞いた藤堂はギョッと青ざめた。

藤堂が止める間もなく、陣内が店員を呼んでくまのぬいぐるみを購入した。

「お待たせしました」

店員がぬいぐるみを持ってやってきた。