3人は一緒に歩くと、目当ての場所に到着した。

「ここだ」

そう言った陣内に、
「わあーっ!」

ひまわりは声をあげた。

到着したのは、かわいくておしゃれな服がたくさん並んでいる若い女性向けの婦人服店だった。

「お前も自分の服が欲しいだろ。

気に入った服があったら持ってこい」

「はい!」

声をかけた陣内にひまわりは返事すると、服を選びに行った。

「行かないのか?」

服選びをするひまわりの姿を見ながら、藤堂が声をかけてきた。

「ひまわりにだって好みがあるだろ。

あいつの好きなように選ばせたらいい」

ひまわりを目で追いながら、陣内が答えた。