「怖いんだろ?」

陣内が言った。

「また、怖い夢を見るのが」

続けて言った陣内に、ひまわりはうつむいた。

「だから、眠るまでそばにいる」

そう言った陣内に、ひまわりの顔があがった。

「お前が眠りにつくまで、俺がそばにいる。

そうすれば、大丈夫なんだろ?」

「ありがとうございます…」

ひまわりがお礼を言った。

「わかったなら早く寝ろ、時間も時間だ」

「はい」

ひまわりが返事をして、ふとんの中に入った。

「おやすみなさい、陣内さん」

「ああ、おやすみ」

安心したように、ひまわりは目を閉じた。