つられて陣内も時計に視線を向けると、午前3時を過ぎていた。

いつの間にか、時間はこんなにも流れていた。

「明日も、早いんですよね?」

「仕事だからな」

陣内が座っていたベッドから腰をあげたとたん、ひまわりが悲しそうな顔をした。

「どうした?」

「あ、いえ…」

そう聞いてきた陣内に、ひまわりは笑って返事をした。

けど、その悲しそうな表情は変わらなかった。

陣内はまたベッドのうえに腰を下ろした。

そして、ひまわりの手を引き寄せると、その手を握った。

「――えっ…?」

突然のことに、ひまわりは戸惑った。