「…すまない」

そう言うと、陣内は靴を脱いであがった。

その一連を見送ると、藤堂も靴を脱いであがったのだった。

「陣内さん、何かあったんですか?」

心配の色を顔に浮かべると、ひまわりが藤堂に聞いた。

「2つもデカい嵐がくれば、陣内もああなるだろうな」

ため息混じりに藤堂が言った。

「嵐って、ジャニーズの?」

「全く違うよ、ひまわり」

「おい」

話をする藤堂とひまわりに、陣内が割って入ってきた。

「藤堂、飯はまだか?」

そう言った陣内に、
「はいはい、今から作るよ」

藤堂はキッチンへと足を向かわせた。