「答えて。柊にとって私は、ただの幼なじみなの?」
未来が真剣だというのは、柊にも伝わってきた。
「ごめん」
柊は謝った。
「なんで謝るの?柊は・・・・柊は、誰を見てるの?」
未来は言った。
「俺は・・・・」
「夏姫ちゃんが好きなの?」
未来は悲しそうな表情をしていた。柊は、何も言わず頷いた。
「なんで?なんで、夏姫ちゃんなの?」
未来は言った。柊は黙った。
「認めない。そんなの絶対認めないから」
未来は叫んだ。
「夏姫ちゃんより、私の方が柊といた時間は長いんだよ。確かに、三年は会わなかった。それでも、それでも私の方が柊といた時間は夏姫ちゃんより長い。夏姫ちゃんより、私の方が柊のこといっぱい知ってる」
未来は必死に訴えていた。




時間じゃないんだ





人を好きになるのに、時間なんて関係ない