君と歩く未来

~未来~
ウィーンから、帰国して一番最初に柊に会いたかった。そして、あの公園に向かった。小さい頃、いつも柊と遊んでいた場所。柊との思い出が詰まっている場所。
もしかしたら、柊に会えるかもしれない。そう思い、この公園に来た。
そして、ブランコに乗り、愛する人を待っていた。



向こうの方から聞えてくる、男女の声。見てみると、
そこには愛する人の姿があった。



嬉しくて



信じられなくて




それでも、名前を呼びながら走って行った。