君と歩く未来

昼休みになり、華菜とお弁当を食べようとしていた時、声をかけられた。
「夏姫ちゃん、話しがあるんだけど、食べ終わったら付き合ってくれない?」
未来は言った。
「うん。いいよ」
夏姫はなんだか嫌な予感がした。
「ねぇ、知り合いなの?妙に、親しい感じがするんだけど」
華菜が小声で言った。
「柊の幼なじみ」
夏姫は答えた。
「えっ?うそ、本当に?柊君の幼なじみなの、未来ちゃんって」
華菜は驚いていた。夏姫は頷いた。
「ヤバいね。恋のライバル出現か」
「やめてよ。変なこと言わないでよ」
夏姫は言った。
「ごめん、ごめん」




お弁当を食べ終わり、未来ちゃんと一緒に屋上に向かった。
「ごめんね。いきなり呼び出して」
未来は言った。
「話しって何?」
夏姫は訊いた。
「単刀直入に聞くけど、夏姫ちゃんって柊のことどう思ってるの?」
嫌な予感が的中した。
「どうって・・・・私は・・・・」
夏姫は戸惑った。
「好きなの?」
夏姫は未来を見た。そして、
「好き」
答えた。
「そっか。でも、負けないから」
未来は微笑んだ。




未来ちゃんは、私よりずっと強い心を持ってる




でも、私も負けたくない