君と歩く未来

どれだけ時間が経っただろう。
「やっぱり来ないかな」
夏姫は、半分諦めていた。
「帰ろっかな」
夏姫はブランコから立ち上がった。
その時、声がした。私の名前を呼ぶ声が。夏姫は声がした方を振り返った。
「夏姫」
そこには、柊がいた。
「柊・・・・・」
久しぶりに呼んだ愛する人の名前。柊は、あの頃と何一つ変わっていなかった。優しく私の名前を呼んでくれた。




あの頃と変わらない笑顔で、私の名前を呼んでくれた。