Gメン達の挽歌【短編】

「い、岩本主任。胸にセブンスターが入っているんだ。最期に吸わせてくれないか」

「分かりました・・・」

最期の一服。

穴の開いた胸では、深くは吸い込めなかっただろう。

それでも工藤署長は、満足そうな表情を浮かべて屋上の空に紫煙を吐いた。

「いつか、また、タバコが解禁された時は、私の墓に一本そえてくれ」

「は・・・はい」




工藤署長の吐いた煙が、青空へと昇っていく。

銃声を聞いた署員が、屋上へ集まってきた。