Gメン達の挽歌【短編】

「おい」

林の声を聞いて冷蔵庫に男が走る。

「冷えてます」

「林。ひとつ頼みが有るんだ」

「ほう。聞きましょうか」

「俺は、昔、喫煙者だった。七年前に辞めたがな」

「え?主任、そうだったんですか?」

相棒の制野にも言ったことは無かった。

タバコGメンの資格に、過去の喫煙経験の有無は関係ない。

だが世間体というものが有る。

俺は、ずっと隠していたんだ。



「七年ぶりのタバコだ。コーヒーは缶ではなく、グラスに入れてくれ」