先生が出て行ってしまった今。


私は突然孤独を感じていた。


席について、隣を見ると、寝ている男の子がいた。


黒髪の少し茶色がかった、綺麗な髪。


顔は伏せていて見えないのが、ちょっと残念だったりする。


って・・・そんなこと考えてる場合じゃない!!


「ねぇねぇ」


隣から急に声をかけられ、思わず何も警戒せず、隣を向く


「っっ・・・」


キスが出来てしまうような距離に、さっき突き飛ばした男の顔があった。


「澪ちゃん?だよね?よろしくねぇ」


さっきとはまた違った殺意を覚えた。


というか、この人の笑い方・・・嫌い


既に私の周りにはクラス中の男がいた。


「ひっ」


思わず悲鳴をあげてしまい、くすくすと笑い声が聞こえる。