「うっわ・・・なんだコレ」 思わず見上げる先には、豪華な校舎。 前にいた高校は、なかなかボロだった。 開いた口が閉まらない。 「深谷さん?大丈夫?」 前を歩いていた先生に呼ばれ、やっと我に戻った。 「す、すいません」 「慣れないことだらけだと思うけど、頑張ってね」 「はい!」 優しい女の先生の笑顔に、涙が出そうになるくらい感動する。 そして 新しいクラスの扉の前に立つ。