「お前が寝てる間に転校生が入ったんだよ。
ったく。。。そろそろ離してくれよ」
「あぁ・・・悪ぃ」
はぁっとため息をつく優は、私の顔を見て
「初めてだわ。俺にビンタした女」
「あ・・・ご、ごめん」
私はうつむき加減に言う。
本当に怖かった。
「まぁ、いいけどさ。つか、気に入った」
「え?」
「俺、お前を絶対彼女にするわ」
「は?」
私を目を丸くして答える。
周りの男も「頑張れよっ優」などと応援し始める。
「ちょっ冗談じゃない!私、アンタみたいなの絶対嫌っ」
「あ?」
急ににらまれる。思わずびくっとしてしまうが
「あんま困らせんなよ・・・」
後ろからまた急に声がした。
さっき助けてくれた男・・・
お礼、言ってないや。
