心臓がずっと苦しい
俺の手は心臓の痛みを耐えるかのように左胸を抑えた
「俺は…中学の頃から恋愛なんてしないと決めてたんだ」
「はい…聞きました。なのに…すいません」
「最後まで聞け!
あの日お前と会った日から俺の頭ん中はお前のことばっかり考えてる。
湊の顔や声を聞くだけで心臓がギューって苦しくなる!お前の部屋のに来るたびに心臓が張り裂けそうになるんだよ!!そんな自分が嫌で、自分の気持ちがわからなくて…」
体内の水分全ての涙を流しながら泣き叫んで崩れた
「でも湊がお見合いするって聞いて…心臓を刺されたみたいだった。痛くて痛くて…
お見合いなんかするな!って心ん中でずっと叫んでた」
「水谷さん…」
湊は泣き崩れた俺をそっと包み込んだ
「お願いだから…ずっと俺を好きでいろよ…」
最後はもう消えそうな声で呟いた
「はい。僕は貴方が好きです。この先もずっと…」

