「1つ勘違いしているみたいなので言っておきますが、お見合いの話はきっぱり断りました」
「え?断った?」
「ええ、きちんと『好きな人がいるから、ごめんなさい』と」
バチン
湊の頬をおもいっきり叩いた
「ッ!水谷さん…」
「あはは!お前本当に最悪だな!」
(辛い、苦しい、狂ってしまいそうだ)
「俺に愛してるなんて言っておいて、結局他にいるんじゃねーか!」
(クソッ!涙が止まんねぇ…)
「そうだよな、お前みたいなハンサム野郎が俺みたいなやつを本気で好きになるわけねぇもんな!しかも男だし?ばっかみてー」
(声が震える)
「ッ!」
湊は俺を強く強く抱きしめた
「…は、離せ「それ以上言ったら、本気で怒りますよ?」
今までも聞いたこともない、低い声だったから、本当に怒っているんだとわかった

