「…ざけんな」
「…水谷さん?」
「ふざけんな!!
皆にそんな優しい言葉かけてんだろ?!そりゃあモテるよな?お見合いなんて楽勝だったろ、はは」
「な、なんでお見合いのことを?」
「前林さんに聞いたんだよ!
最後に忠告してやるけどな、皆にそんなに優しくするのやめろよ。少なくとも結婚するならな!!
じゃあな!」
帰ろうとした瞬間、腕を掴まれた
(ヤバ…)
「…ッ!何あなたが泣いてんですか?!」
「は…はは、何言ってんだよ。ゴミが目に入っただけ。うぬぼれんな、手離せよ!」
「そんなベタな言い訳で通じるとでも思いましたか?」
「いいから離せ!」
「離しません」
いくら振り払おうと思っても、俺よりひとまわり大きい湊に力で勝てるわけなかった

