気付くと湊のアパートまで来ていた
『もしもし』
「…水谷だけど」
『水谷さん?!
どうしたんですか?!いきなり電話なんかして』
「今…んち…の…来てる」
『え…?』
「今お前んちの前まで来てる!!」
『は?!』
「早く開けろ…寒い」
『え、あ、今開けます!』
ガチャ
勢いよくドアが開くと、湊は幻でも見ているような驚き顔で俺を見てくる
「なんだよ…」
「なんだよ…じゃないですよ!
何でいきなり…電話でもしれくれれば…」
「したじゃん…」
「着いてからでしょーが!」
「駄目なのかよ?!俺が来たら!!」
「いえ…とにかく体が冷えます。入ってください」

