Woman morbid fear





「もしもし」



『あ、もしもし伊集院ですけど…すいません、いきなり電話なんかして…今大丈夫でした?』



「あぁ、休憩中だし。あと昨日はサンキューな」



『いえ、よく寝れました?』



「お前がベッドまで運んでくれたんだろ?ありがとな」



『いえ』



「あとちゃんと会社に鍵あったから」



『そうですか、よかったですね』


「あぁ、それで?用ってのは?」


『いえ、用はないんですけど…ただ、水谷さんの声が聞きたくて…』



ギュー


「〜ッ!!は、はぁ?気持ち悪いこと言うなよな、あはは」



『すいません、ははっ
用もないのに迷惑でしたよね』



ズキッ


「…いや迷惑とかじゃないから」


『ありがとうございます』



「そ、それじゃあ俺そろそろ休憩終わるから」



『はい、それじゃあ、また』



「ならな」





(…また…かぁ)