俺は夢を見てた 湊と喧嘩した夢 俺が一方的に怒鳴って、あっちは「すいません」としか言わない あいつがいると心臓が痛くなる あいつのことになるとちょっとしたことでもムキになる自分が嫌いだ 『俺の前から消えろ』 その瞬間風が吹き、湊は砂のように崩れていった 「嘘だろ…」 俺は声が枯れるまで泣いた 辛くて、怖くて、苦しい 「好き…好きだよ、湊」 だから、頼むから もう一度だけでも…俺の名前を呼んで