緑の風がそよぐとき


次の日の朝、わたしの足はやっぱりあの神社へ向かっていた。

ぐちゃぐちゃなわたしの心はあの神社を欲していた。

あの静かな空間で気持ちを落ち着かせたい。

鳥居をくぐると、今日も誰もいない。

あの青年もいなかった。

社の前で手を合わせる。

振り返れば、あの青年がいるんじゃないかと思って、ぱっと振り返ってみた。

けれど、静かな境内が広がるだけ。

やっぱり夢か幻だったのかな。
銀髪の青年なんて、ね。

「あー、もうっ。倫太郎が変なこと言うから、余計に頭の中がぐちゃぐちゃだよ」

少しはすっきりするんじゃないかと思って、気持ちの一部を吐き出してみる。

けれど、そんな簡単にはいかない。